宮崎西部不動産の飯干です。
不動産・住宅業界に長く携わると、たまに『お客様と物件の縁を強く感じる』ことがあります。
それを初めて感じたのは、今から17年くらい前。
まだ、不動産業界に入って3年目を迎えた頃でした。
とある中古住宅のオープンハウス(見学会)を開催した時に、その物件に3組の購入希望者が付きました。買付依頼書(購入申込書)を順番に書いてもらったのですが、3番目の方が一番欲しがっており、値段交渉はしないから購入の優先権を譲っていただけないかと相談があったほどでした。
しかし、東南角地で南側が公園という、立地条件がとても良い物件。最初に購入申込書を書いた1組目の方も価格交渉がなかったので、どうしようもありませんでした。3組目のお客様は本当にこの物件を気に入っていたようで、残念な気持ちと悲しみが伝わってくる表情に、こちらが申し訳なく思うほどでした。
ところが、ここから驚きの展開が!!
一組目のお客様は家族から価格が高すぎるということで反対がありキャンセル、二組目のお客様は住宅ローンが減額になり、泣く泣くキャンセルという事態に。
結果、一番この物件を気に入っていただいていた3組目のお客様に購入していただく事になりました。電話で状況を報告した時は、ものすごく喜ばれていて、こちらまで嬉しくなりました。
正直なところ、確かに相場と比べても価格が高い物件でしたが、立地条件としては地区内でも最高の物件でしたので、値段に納得できる付加価値を見い出していたのでしょう。
不動産・住宅業界に20年も業務に携わっていると、似たような体験が何度かあり、非科学的な話ではありますが、お客様(買主)の強い気持ちが、物件との縁を結び、物件もまたお客様を選ぶのではないかという、不思議な縁を感じています。
欲しかった不動産に先約が入っても、再販になる可能性があるなら、あきらめないこと。
二番手でも三番手でも良いので申し込みを入れることです。
そして、このような縁で不動産と結ばれたお客様は、土地が運気を呼び込むのでしょうか。
入居後も家庭円満、家内安全、家運隆昌の方達が多い気がします。
これから不動産を探される方は、物件を初めて見た時のインスピレーションも大切にされてみてはいかがでしょうか。