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宮崎で405ヵ所。庚申塔について

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宮崎西部不動産の飯干です。唐突ですが、今日は少し歴史と信仰のお話しを。
私がお預かりしている物件のそばに『奉侍庚申』と書かれた古い石塔が道端に建てられていました。

同地区で他にも『庚申』と書かれた同じ種類と思われる石塔を見かけたので興味を持った私。埋蔵文化センターに問い合わせを行ったところ、『庚申塔』と呼ばれる石塔であることが分かりました。

神社や寺院の境内、周辺の道端などに建てられているのですが、初めてみた人はお墓と間違える方もいらっしゃいます。

この庚申塔、宮崎付近で220ヵ所、佐土原24、西都63、高鍋10、新富(入田)6、木城1、国富22、綾5、清武32、田野9、高岡13、計405ヵ所もの数が報告されています。これから土地を探される方は、もし見かけても曰く付きのようなものではないのでご安心を。

答えを先に言うと、『庚申塔』は中国より伝来した道教に由来する『庚申信仰』に基づいて建立された石塔です。室町時代ごろから民間信仰として盛んとなり、江戸時代には全国的規模にまで広がりました。

60日に一度、年に6回まわってくる『庚申の日』に、夜通し眠らないで勤行をしたり宴会をしたりする風習『庚申講』を3年18回続けた記念に建立されることが多かったそうです。

掘り下げていくと、天帝や猿田彦などの日本神話にも結び付くので、調べれば調べるほど興味深い内容でした。