宮崎西部不動産

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新築中に日当たりが悪くなったとクレームがあった場合

記事投稿日:2018年11月1日

もし、このような日照権の問題が発生した場合、あなたはどうしますか?
不動産と住宅業界に携わって22年、住宅営業時代に隣接から日当たりについての相談とクレームを1件ずつ受けました。もう10年以上も経っているので、私の中では時効ということでお話しします。

事前に協議を行い、未然に防げた事例

1件は間取りも決まっていない敷地調査の時に、北側隣接の方から『庭で畑を作っているので家を離して建築して欲しい』という相談でした。

この時は施主(建築主)様にも状況を説明して相談を行い、2階建住宅でしたが北側に下屋を設けて、少しでも日が入るように配慮。完成した設計図面を持参して、施主様にも同席してもらい説明を行いました。

隣接者にも納得してもらい、クレームを未然に防げた事例といえますが、自分の土地なのに自由に家を建てることができなかった施主様のことを考えると、心から喜べるものではありませんでした。

隣接者からの嫌がらせが続いた事例

もう1件は、建築着工前の挨拶周りをしていた時でした。
北側隣接にご年配の女性が住んでいたのですが、目線が気になるので目隠しのフェンスを施主側で付けて欲しいという相談でした。

北側の窓は磨りガラスにする予定だったので、そのことを説明するのですが、納得してもらえず、しかも敷地の端から端まで全部を目隠しフェンスにしろと要求。アルミ製の目隠しフェンスを下から上まで高さ約2m以上、距離14~15m。
その費用は数十万円とかかります。

施主様にも報告を行い、この要求には応じることができないことを告げました。

この翌日から、隣接者の県外に住む息子さんから朝礼前の毎朝8時頃に私宛に電話がくるようになりました。フェンスに加えて、日当たりまで言い出すようになり、同じような話が嫌味も交えて30分以上、これが1週間以上続きました。

この時の会話を全部書き留めていたので、施主様にも報告。
今後も毅然とした態度で要求には一切応じないことで了承を得たのですが・・・

結果としては、私が休みの時に工務が電話を取り、先方のあまりに横暴横柄な態度に我慢ができず、逆に怒鳴りつけて電話を切ってしまいました。

会社の看板を背負う身としては、決して取ってはいけない対応です。施主様に矛先が向いてしまう危険性もあるので、私もずっと我慢をしていたのですが、結果的にはその次の日から電話はパッタリと止み、何も言ってこなくなりました。当然ながら入居後も施主様と北側隣接者との付き合いはなく、後味の悪いものとなりました。

では、クレームがあった場合はどうするか

住宅の日照については、建築基準法に適合した設計と施工であれば、本来であれば皆がお互い様であるというのが私の考えです。誰の家でも周囲に日影を落とすのですから。

ただ、『建築基準法に定める日影規制』と『民法上の日照権侵害』は別物なので、相手方も日照権の侵害を訴えてくるわけです。

しかし、建築基準法の日影規制に適合している場合、民事上の受忍限度を超えない限りは、日照権侵害と判断される可能性は極めて低いでしょう。

工事着工前に周囲に挨拶を行い、どのような建物かを説明。日照については建築基準法をクリアした設計であることを事前に説明しておく。

それでも日照権侵害を訴えてきた場合は、建物の配置や屋根の形状や勾配、下屋を設ける等の配慮をして、相手方に理解を求める。ただ、その場合は間取りを妥協することになり、そのような家に何十年も住むことに自分自身が納得しなければいけません。

それと先の事例のように、暴言に対して暴言で返すのは絶対にしてはいけません。毅然とした態度で万一に備えて、会話の記録や時間帯ごとの日照状況の写真を証拠として取っておくと良いかと思います。

現在、私たち不動産業者の契約書式には『本物件隣接地、及び周辺地の土地は第三者の所有である為、現在の周辺環境(眺望、採光・通風等)が将来変化することがあり、周辺に合法的な建物が建築又は、増築する可能性があることについて買主は了承するものとします。』
というような条項を付け加えています。

このことを周知させていくことで、トラブルをなくしていくのも私たち不動産業者の重要な役割だと考えます。

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