現在報道されている⽋陥住宅問題について
宮崎市の建築会社を⽋陥住宅で刑事告訴、会社は既に8⽉下旬に破産申請
テレビのニュースや新聞記事にもなっているので、ご存知の⽅も多いと思いますが、宮崎のRM⼯法を売りにしていた建築会社が、書類偽造の疑いと⽋陥住宅の施⼯で刑事告訴されました。
会社は既に8⽉下旬に破産申請。着⼯⾦を⽀払ったのに未着⼯の現場が5件、建築中の未完成物件が2件、⽋陥住宅が2件、被害総額は1億600万円。
下請業者にも未払⾦が発⽣しているはずなので、実際の被害総額はまだ上回るものになるでしょう。
今回、報道された⽋陥住宅は、施⼯中の現場を通りがかりにみたことがあります。
変わった⼯法だったので、すぐに⽬につきました。
断熱材はどこに⼊れるのだろう︖
コンクリートブロックとプラスターボード(⽯膏ボード)の間に⼊れるのかな︖
・・・と不思議に思っていたのですが、映像を⾒たところブロックの内側をそのままモルタルで仕上げている部分もあるように思えます。
コンクリートの断熱性能ですが、
『厚さ5cmの⽊』と同じ断熱性能を持たせるには、コンクリートの厚みは55cm必要
つまり、コンクリート⾃体に断熱性能はほとんどないのです。
被害者の⽅々は、夏は蒸し暑く、冬は凍えるほど寒い思いをされていることでしょう。
はたしてマニュアル通りに施⼯されていた正しいRM⼯法だったのかも疑問です。
木造住宅の場合は透湿(防湿)シート等で内部結露の対策を施しているのですが、普通のコンクリートブロックだけでは内部結露が起こるのは当然のことです。
『この施工で⼤丈夫なのだろうか︖』 現場で疑問や不安を持たれた職人さんもいたのではないでしょうか。
住宅完成保証制度に⼊っていなかったようですし、被害にあわれた⽅々には、少しでも資⾦回収ができることを願うばかりです。
建築会社はどうやって選ぶのか︖迷った時はどうする︖
住宅業界にも⻑く在籍していた私の経験からして、気を付けた⽅が良い建築会社の特徴は、今回の報道とまったく同じケースになります。
つまり、最初の⼯事着⼿⾦を相場よりも⾼額に請求してくる建築会社です。
現場は進んでいないのに、予定よりも早く⼊⾦を請求してきた時も要注意でしょう。
⼊⾦を早める理由に少しでも違和感があれば、現場の出来形部分に応じた⽀払いを⾏うのが望ましいです。
建築会社の選定に悩むときは、親戚や友⼈・知⼈をつてに住宅の下請業者に評判を聞いてみるのも⽅法の⼀つかと思います。
実際に建てられた施主様に感想を聞いてみるのも良いでしょう。
そしてもう⼀つの⽅法は、私に聞いてください。
不動産と住宅営業、合わせて業歴24年⽬になりますので、宮崎の建築会社は⼀通り把握しています。
私がお付き合いのある建築会社(経営者や営業マン)の⽅々は、施主様のことを第⼀に考え、皆様の夢を叶えるために、⾃信と誇りをもって家づくりに取り組んでいる⽅達ばかりです。
報道された内容は、全国でも⼤変稀なケースであることだけはご理解いただきたいと思います。
今回の報道で家づくりに不安を感じた⽅々に少しでも安⼼していただけるよう、私も知りえる限り無償でご相談に応じたいと思います。
- << 前の記事 【チラシのリンクを設置しました】
- 次の記事 【積水ハウス:小松台西3丁目で『住まいの参観日』開催中】 >>